大ヒット上映中の『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』。2006年に放送された『怪~ayakashi~』の一編「化猫」から派生し、翌年にテレビアニメシリーズとして放送されて以降、根強く愛され続けている『モノノ怪』の劇場版第二章だ。謎の男・薬売りが、人の情念や怨念が取り憑いたモノノ怪によって引き起こされる怪異を鎮める物語で、舞台は第一章に続き大奥。『モノノ怪』の真骨頂である和紙テクスチャを活用した絵巻物のように絢爛豪華な世界観、主人公・薬売りのミステリアスな魅力など、独創的かつ密度の濃い映像美はそのままに、物語がさらなる発展と深化を遂げる。
世を統べる天子のお世継ぎを巡る家柄同士の謀略と衝突に焦点を当て、翻弄される女たちの心に渦巻く葛藤や苦悩を一歩踏み込んで描写。業火のごとく燃え上がる情念はやがて異形の存在・モノノ怪を産み落とし……。大奥が再び危機に見舞われるなか、薬売りとモノノ怪の新たな闘いが始まる。
この度、主人公の薬売りを演じる神谷浩史、鈴木清崇監督、中村健治総監督による鼎談が実現した。本作に込めたメッセージや、薬売りが今も昔も必要な存在である理由、ベールに包まれた第三章のヒントなど、公開後だからこそ話せる秘密に迫る――。
※本インタビューはネタバレを含みます。

――ロングラン上映を果たした第一章『唐傘』を経て、いよいよ第二章『火鼠』が公開となりました。公開を迎えた心境を教えてください。
中村:テレビシリーズから第一章に取り掛かるまでの期間が長かったので、悩むことがとても多くて。(初のアニメーション映画として)「1本目って大変だな」と思っていたんですが、2本目もまったく楽ではありませんでした(苦笑)。1本目と同じくらい悩むことも多く、大変だったので、とにかく「完成してよかったな」という気持ちです。スタッフ、キャスト、一人一人が誠実に作品に向き合い、お力を出していただいた結果、あらゆるものが渾然一体となった作品になったと感じています。
――熱心なファンの方々が『モノノ怪』を愛し続けてくれていると感じられたことは、第二章を制作する上でも大きな力になりましたか?
中村:それは大きくあります。あえて「こういうのはどうですか?」と新しいものを提示していくことも大事だと思っていたので、そういう点で悩んだ部分もありますが、僕は自分のために作品を作っているという感覚があまりないので。「待ってくれている人がいる」ということが、モチベーションの中心になっていました。
――神谷さんは第一章に続いて、薬売りを演じました。第一章の公開時とはまた違った心境はありますか?
神谷:心境としてはそんなに変わらない気もしますが、第一章はやはりスタートとなる作品で、第二章は過程、第三章は完結となる作品になるので、そういった感覚の違いは当然あると思います。
また中村総監督と同じように、僕も自分のために作品を作っているわけではないので「待ってくださっているお客さんがいる」ということがうれしいです。アフレコ現場では「スタッフの方々が欲しい音を、どれだけソリッドに作れるか」と向き合っていて、完成した作品はその結果。両監督、長崎行男音響監督からいただく「OK」を信じて、ここまで辿り着きました。
もはやまな板の上の鯉と言いますか、皆さんにどのように評価していただけるのだろうか、褒めていただけたらうれしいなと思いながら、初日を迎えました。

――第一章、第二章を経て、神谷さんが感じる『劇場版モノノ怪』の現場の魅力、充実感とはどのようなものでしょうか。
神谷:『劇場版モノノ怪』の現場では、事前に監督からあらゆる情報をいただき、それに対して足りないなと思うものについてはなんでも聞くことができます。また監督は「ここに着地してください」ではなく、「着地点はこれだけ取ってあるので、この範囲内に着地してくれればいいです」とおっしゃるんですね。僕としてはピンポイントで「ここに着地してください」と言われた方がアプローチしやすくはあるんですが、まずは広い範囲の中で着地をしてみる。すると「もうちょっとカッコよく着地してもらっていいですか?」と追加で演出をいただけるので、それに対して「どのようにアプローチしていくか」と繰り返していくことになります。一緒にものづくりをしているという感覚の強い現場だなと思っています。
――第二章で監督を務められたのが、鈴木監督です。制作の上ではどのようなご苦労がありましたか?
鈴木:第一章は、圧倒的な情報量と音響、ビジュアルを有した、怒涛のようなフィルムでした。第一章からやや遅れて第二章の制作がスタートし、「第一章はこうなる」という情報をいただきながら、第二章を組み立てていきました。もちろん第一章の完成版を観てから第二章を作ったわけではないので、中村総監督と僕の作るものの違いが浮き彫りになってくるにつれて、第一章を観て絶賛していたお客さんが、第二章を観た時に「思っていたのと違う」と感じたらどうしよう…という気持ちもありました(苦笑)。『モノノ怪』の芯のようなものは外さないようにと注意はしているんですが、踏み外していたらどうしようかと。
中村:もちろん、鈴木監督を信頼してお預けしたんですよ。僕はずっと、「第一章と第二章では、ベースラインとして同じにするところ、一方でガクッとスタイルを変えるところがあっていい。変わっていいんだ」という話をしていました。
鈴木:そういうやり取りがありましたね。『劇場版モノノ怪』は劇場版にしては、カット割がものすごく速いんです。通常の劇場アニメならば、1カットの平均が4秒から多くて8秒ほど取られるところを、『劇場版モノノ怪』は2秒近いカットで割っていきます。カット繋ぎが速いので、極彩色の画をそんなに速く動かしていいのかと感じていると「大丈夫だ」と背中を押してくれたりと、中村総監督の言葉に支えられながら進めていきました。
神谷:中村総監督の、謎の自信ですね(笑)。
中村:作品を作っていると、よく「そんなことをやって大丈夫?」と言われるんです。でも未来がわかる人間なんて、この世界に一人もいないですよね。作品に臨む上では、周りのコンテンツとの差別化や、「これからのアニメーションってどうなるんだろう」、もっと大きなことを言うと「映画ってどうあるべきなんだろうか」ということまで考えていて。すると「2秒でやるか」というところに行き着くわけです(笑)。自分としてはいろいろと計算して、引くところは引くなど、ロジックも考えているんですが、それらを一言で集約すると「大丈夫」という言葉になりました(笑)。

――「未来がわかる人間なんていない」というお話がありましたが、確かに本シリーズは今まで観たことのないような、『劇場版モノノ怪』にしかない世界観をスクリーンに刻んでいます。
中村:チャレンジすることも大事ですが、僕らは小売業なので、お客さんに楽しんでいただけるものを作りたいと思っています。青果店で売っている一つの桃と同じように「美味しい」と言ってもらえないと、仕入れてもらえない。受け取る相手を気にしながら作品に向き合っていますが、お客さんたちも実は何が食べたいのか、どのようなものが観たいのか、自分でもわかっていない部分があると思います。提示されてみて初めて、「これ、好きかも!」と感じたりする。それはとても難しいところですよね。先ほど神谷さんが「着地点を決めてくれない」とおっしゃっていましたが、それは僕も「わからない」と思っているから。申し訳ないですが、神谷さんからどのようなものが出てくるのかと楽しみにしながら、それを押し付けているんです(笑)。
神谷:あはは!
中村:いい言葉だと、クリエイティブ。悪い言葉だと、押し付けている(笑)。神谷さんや鈴木監督からすると、「また厄介なことを」と思うようなことですよね。質問をされたとしても、僕はよく「わからない」と答えるんですが、「僕の中に答えはないから、逆に言うと考えてもらっていいよ」ということなんですね。
――チームへの信頼感が伝わります。公開後とあって、ぜひネタバレありで本作にどのようなメッセージを込められたのかお伺いしたいです。火鼠というモノノ怪の発想の源や、「自分のことが許せない」という心の奥深くに踏み込んだ内容についてどのように練り上げていったのでしょうか。
中村:母と子の物語にしたのは、自分が父親として考えた時に「母親には敵わないな」と思う瞬間が多いからです。やはり血肉を分けているからこそ、母と子の間にある引力は「すごいな」と思います。ただ同時に、「母親ってすごい」「母と子の絆ってすごい」という話でまとめたくないと感じていました。子供ができるというのは、女性にとってうれしいことではあるけれど、当然体調も悪くなるし、「元気な子が生まれてくるだろうか」という不安も大きくなる。本当は助けてほしいような状況で、周りから圧をかけられたり、アウェイな状態になった場合、どうやって生きていけばいいのだろうかというのが、今回のお話です。最終的には、モノノ怪になってしまった人ができなかった選択に、その人とちょっと似た境遇にある人が辿り着いていく。ダークな話であったはずが、「よかった」という気持ちで映画館を出られるものになったと感じています
が、そういったものが今の世の中には必要なはず。「どんなに悪い環境でも潰れないでほしい」「自分で自分を責めすぎたりしないでほしい」「もうちょっとみんな、自分を許してほしい」という願いを込めています。
鈴木:決定稿は、第6稿まで行ったんですよね。決定稿が更新されていった。たくさんディスカッションをする中で出てきたものが、本当に表現したいものであり、お客さんに本当に伝えたいものになるのだろうと思っていました。「どんな話なんだろう」と思うような入り口があり、「こういう話か。悲しい話だな」と重たいテーマも含みながら、最後にはスッキリとした気持ちで劇場を後にしてほしいなと。その思いは、形にできたのではないかと感じています。

――神谷さんは、第二章の内容についてどのように感じましたか?
神谷:物語としては、すごく安っぽい言葉を使うと「いい話だな」と思いました。今、両監督がお話しくださったように、いろいろな思考やディスカッションがあった上で、成り立っているお話なんだなと実感しました。公開初日に、劇場に足を運んで作品を鑑賞させていただいて。僕は自分のことを手放しで褒めることはあまりないのですが、映像として「すごいな」「こんなふうになったんだ」という感動や感激がありました。
また第一章と第二章では、『劇場版モノノ怪』としてのシステムはもちろん違ったように思いますが、薬売りとしてのアプローチが違うかと言ったら、そんなことはないんですね。薬売りは信念を持って大奥に侵入していて、「斬る」という目的がある。薬売りとしては、そこさえブレなければいいかなと思っていました。
中村:薬売りさんって、周りから影響を受けてはいけないんですよね。今回はこういう情念だからいつもより頑張るとか、逆に今回はピンとこないからあまり斬りたくないとか、そのように揺れてはいけないポジションのキャラクター。ぶっちゃけた話をすると、どのような話であろうと関係なく、薬売りさんは薬売りさんなんです。周りがどれだけ動いていても、薬売りだけはそこに凛と立っていて、振り向くと変わらずに薬売りとしてそこにいる。「この人はブレない」という安心感がある。演じる神谷さんにとっては、「変わらない存在でいなければいけない」という大変さがあると思います。どうしても自分の中で、役に対する理解など深まってしまう部分があると思うので、「自分と薬売りはもっと近づいた方がいいのか、離れていた方がいいのか」などいろいろと考えながら臨まれているのではないかなと。アフレコをする神谷さんの背中を見ながら、そんなことを感じていました。
神谷:そういった意味でも、僕はアフレコの時には物語に感動はできないんです。劇場で鑑賞して初めて、いいセリフだな、いい話だなと思える。アフレコをしている時も物語について理解はしているつもりですが、それが薬売りにとって必要かどうか。そういった取捨選択をシビアにやっています。

――やはり薬売りというのは、唯一無二なキャラクターですね。
中村:特別なキャラクターですね。セリフも少なすぎます。
神谷:あはは!
鈴木:なんとか足そうとしていました。
中村:薬売りのセリフで言うと、例えば「来た」というセリフ一つを考えてみても、表情は動いていないけれど、アニメーターさんたちは薬売りの心の動きを感じながら表現していました。スタッフ一人一人、気持ちまで描くことができている。僕は感心しながら見ていました。
――第三章の公開に向けて、今お話できる範囲で、第二章のここを見ておくとヒントになると思われること、全三章プロジェクトを締めくくる上でどのような作品にしたいかなど、第三章への意気込みを教えてください。
中村:薬売りからすると、大奥での仕事が一旦終わった…という話になるのかなと。薬売りがいなくなるわけではないですからね。第一章から続いて「合成の誤謬」という、「個人の正解と集団の正解は必ずしも一致しない」というテーマに向き合ってきました。そのズレの中で生きていると必ず、苦しみがあるもの。社会に出ると「なぜ?」と感じることや、腹の立つことも増えるし、自分の気持ちと社会の仕組みがどうしても合わず、着地点が見つからない中で生きている人も多いと思います。一人一人の幸せのために仕組みがあるはずなのに、いつの間にか守らなければいけないルールに苦しめられている。第一章、第二章ではそうやって苦しめられた人たちのお話を描いてきたので、第三章では「この先はどうすればいいんだろう」というところをやれたらなと。第一章は新人さんの目線、第二章は中堅の人たちの目線と、目線が上がってきたので、次は一番高いところの目線になるはず。第一章で歌山さんが「高いところから見ると風景が変わる」と話していましたが、あの言葉は第三章にかかっています。
――いろいろな目線で大奥を見つめた先に、どのような景色が現れるのかとても楽しみです。
中村:やはり一つの切り口だけで物事を描くのは、危ないことだと思っています。そして最終的には、それを観た方々に判断していただきたいなと。よくワインは空気に触れた瞬間に完成すると言いますが、それと同じように、作品がワイン、お客さんが空気のようになって、一人一人の中で感想や、完成するものも違ってくると感じています。

――観客の方々の感想もそれぞれ違ってくるけれど、その真ん中にはいつも変わらない薬売りさんがいるというのは、とても面白いことですね。
中村:そうなんです。薬売りさんが変わらないでいてくれるので、カメラがいろいろなところに行ったとしても、みんな安心できるんです。「最後は、最強であるこの人がなんとかしてくれるでしょう」と。どんな時も変わらない薬売りさんって、今も昔も本当に必要な存在なんですよ。
つまり、神谷さんは必要な存在なんです!
神谷:僕は、中村総監督が納得のいくところに落ち着けばそれでいいのかなと思ってしまっているところがあって(笑)。どれだけ時間がかかろうと、制作陣が「納得した」というところまで行き着いているフィルムに声を当てられるというのは、いち役者としてものすごくうれしいし、それができたら最高だなと思っています。また、僕ももちろん第三章を見越して作られた作品だということはわかっているし、薬売りも「この先にまだ厄介なことが待っている」ということをわかって行動しているはず。だからこそ、第二章のクライマックスで火鼠を祓う時に「100パーセントすべての力を振り絞るということはやらないでおこう」と考えていました。あまりにも力を入れすぎて、ここですべてを出し切ることはなるべく控えようと。引き算の芝居を心がけて、臨んでいました。完成作を観た時に、「そういうことはやっていない」と感じ取れましたし、次のステップを見据えた上での手応えのようなものも感じられたので、安心しました。
鈴木:ちょっとお手伝いするつもりが、僕も第三章にかなり巻き込まれていて。とはいえ『劇場版モノノ怪』は大変だけれど、やっていてとても楽しい作品です。これだけのフィルムに参加できるというのは、本当にうれしいことです。もとのテレビアニメシリーズがあって、17年を経て映画を観たお客さんは、こんなにも色彩が鮮やかで、カットが速くて、圧倒的な情報量を持ったフィルムに対して「すごくきれい!」と驚いたと思うんです。それでいて第一章、第二章とまた違った味わいのある作品になりましたが、第三章もまた違うところへとジャンプするお話になっています。飛躍しつつ、「合成の誤謬」というテーマに収束していくような展開で、考察してご覧いただく方にも楽しめる作品になるのではないかと感じています。章ごとに、三つの“味変”がうまい具合にできているので、僕もそれを楽しみながら参加しています。

――第三章について、どこにも公開していない情報や秘密があれば教えていただけますか?
中村:どこにも言っていない秘密(笑)!? そうですね…ムビチケやこれから発売されるグッズなどのデザインもきちんと監修をしていますので、その中にヒントがあるかもしれません。儲けたいから言っているわけではありませんよ(笑)! グッズなどを気にしていただけると「なんだろう、これは」というものが出てくると思います。くまなく見ていただき、SNSの通知はオンでお願いします。
――第二章でここに注目しておくと、より第三章を楽しめそうだと思うようなポイントはありますか?
鈴木:第二章では「意味がないのかな?」と感じるような登場人物がいたりするんですが、それにもきちんと意味がありますので。ぜひ楽しみにしていただきたいです。
神谷:確かにそうですね。 ただいるだけの人たちが何人かいますからね。アフレコに来ても、「お疲れ様でした!」とすぐに帰って行きましたから。
中村:あはは!でも「第三章ではこうなります」という打ち合わせは、たくさんしているんですよ。今言えることとしては、第三章を観た後に、もう一度シリーズを観返していただけるといろいろな発見があるということ。おそらく第二章に触れた後に第一章を観てみても、人物の見え方が変わってきたはず。第一章であの人がいなくなってしまったから、今回の出来事が起きたのかなと考えた方もいると思います。カット単位で繋がっているので、そうやっていろいろなことを考えながら、シリーズを連続で観ていただくとまた面白いと思います。あの空間の中で実際に一人一人が生活をしていて、それぞれの人生を送っている。そういったことを大切にしながら取り組んでいると、登場人物たちの動きが制御できなくなることもあって。第二章では、坂下が「行けー!薬売り!」と叫びますが、僕としては当初「やりすぎじゃないか?」と思ったんですね。でも鈴木監督は「坂下は、言っちゃうと思うんです」と。熱いシーンになって、本当によかったです。また鈴木監督は、僕がクメちゃんを大好きだと理解しているので、クメちゃんをかわいく描いてくれました。

神谷:ラストのクメちゃんは、表情もとても豊かで。坂下とクメちゃんは、作品の柔らかい部分を担ってくれていますね。
中村:登場人物で言うと、脚本の新八角さんが、第二章に取り掛かる時にいろいろなキャラクターを生み出してくれて。脚本上、最初は第一章にいなかったけれど、第二章を書いているうちに第一章に移植されたという登場人物もいます。そうやって苦労して出会えた登場人物たちなので、あともう1作でお別れだと思うと悲しいですね。今はまだ制作段階なので、「お前、やっぱり元気だな」「お前はここで出てくるのか」と楽しみながら、キャラクターたちと大冒険をしている最中。早く観客の皆さんと一緒に冒険をしたいです。
――神谷さんも、楽しい冒険に飛び込んだ感覚がありますか?
神谷:ものすごく楽しいですし、本当に充実した時間を過ごさせていただいています。中村総監督はこういう方なので、話しているだけで楽しくて。どうでもいいような話をしていても、「なるほど」「そうか」と感じるようなことがたくさんあるんです。こういう考えを持っている方の生み出す作品だからこそ、僕自身も「こちらの味付けの方が好きだろう」と楽しんで工夫することができる。「どんな時間も無駄にならない」と感じられるような瞬間となっています。